何が正しいか間違っているのか? 被災地の支援について
人間社会において,「何が正しくて間違っているのか?」という価値判断や基準を見つけるのは簡単なようで難しい場合があります。私が仕事で取り組む案件は,法律上規定されているもの,判例や通説で正しいと言われているものは,法律や判例に従えば良いことになります。
しかし,人としての倫理上,道徳上,どうなのか?と問われると迷う場合もあります。
例えば,子供が勉強しないから,ゲーム機を取り上げる又は,勉強をがんばって良い成績を残せたらゲーム機を買ってあげる。皆さんもご経験がおありの方もいるでしょう。私の父親も時々,このようなニンジンを目の前にぶら下げて子供達に勉強をさせていたことがありました。
しかし,勉強をするということは,子供の生活のなかでは正しいことに間違いありませんが,何となくおかしく思うのは,勉強をすることに至った動機にあります。
子供が勉強するのは,将来,自分が大人になったときに仕事や身の回りの生活に困らないようにするためにするものです。親からご褒美をもらうためにするためのものではないはずです。
最近の世の中は,正確に言えば,昔からかもしれませんが,このようなご褒美というか利益が得られるかどうかだけで自分の行動を決めている人が多いように思います。
被災地支援といいながら実は,自らの企業や仕事の宣伝にしか利用していないケースも多々あります。言い換えれば,自己の利益を誘導する為の手段として考えられているとしか思えないような行動も見受けられます。
消費者金融が,震災直後に被災者に対する債権回収は控えるように業界で決めていたにもかかわらず,一部では,電話や手紙などでの督促がはじまっているようです。
被災者を支援するといっておきながら,仕事も無く二重ローンに苦しめられ,生活費さえままならない被災者の方へ請求するのは法律的には正しくても倫理的道徳的にはどうなのか?
被災者支援というのは,単なるパフォーマンスなのか?
消費者金融業者のみなさんには,よく考えて行動していただきたく思います。