歴史散歩道(琵琶湖周辺)

先週末,滋賀県の琵琶湖周辺の街を旅してきました。
まず,最初に行ったのは,源氏物語ゆかりの石山寺。その起源は,奈良の東大寺の大仏を造るように命じた聖武天皇の頃までに遡ります。東大門をくぐり境内の左手に硅灰石による石の山をみることができます。石が地中からタケノコのように伸びだしており,猛々しい印象を受けます。石山寺の「石山」の名称の由来にもなりました。もう少し奥に進むと山なりになった傾斜地に桜やつつじの花が満開でした。さながら植物園のようなお寺でした。石山寺周辺には瀬田川が流れており,この川沿いの桜の花も見事です。
次に行ったのが大津市にある三井寺です。正式名称は,「長等山園城寺(おんじょうじ)」というそうです。こちらのお寺は境内がとても広く,国宝級の建物や仏像などの文化財が多数保管されています。
ただし,仏像は秘仏とされ公開されていないものが多いようです。たまたま,約30年ぶりに如意輪観世音菩薩像が公開されていました。普段見ることができない仏像に出会えて感謝感激です。
このお寺も桜の名所です。境内に咲く桜の花のは何年も年輪を重ねた大きな木の数も多く見ごたえがあります。全国的にはあまり知られていないようですが,これだけ美しい桜の花を見ることができる場所はそんなにもないのではないかと思います。
また,大津市は,日本の「そろばん」発生の地でもあるそうです。
境内に記念碑が立っていました。
滋賀県は近江の国といい,古くから「近江商人」と呼ばれる人たちが日本全国に進出し,現代の日本経済の基礎を作り上げました。
彼らの経営理念に「三方よし」という言葉があります。これは,「売り手よし。買い手よし。世間よし。」ということを総称して「三方」と呼んだ言葉です。顧客にとってお買い得の商品を買って満足してもらう。売り手も利益が出てよろこべる。そして何よりも商売をすることで地域社会や国を繁栄させることができることが理想とする考え方です。つまり,みんなが喜べる商売をしなさいという教えということでしょうか。
よく考えてみると,最近の企業の不祥事などは,「三方よし」の考え方を経営者が持っていれば防げたような事案が多数あります。僕達の司法書士という職業は,法律上の規制が多く,厳密には一般の商売とは異なりますが,「三方よし」の考え方は業務を遂行するにあたり,たいへん参考になる考え方です。
何事も自分だけが利益を得ればよいという考え方は長続きしないということですね。
依頼者の方に何よりも喜んで頂く仕事をこれまで以上にするように仏様に誓った僕でした。
そして,最後に訪れたのが長浜市。ここは,豊臣秀吉が織田信長の家臣だったころに発展させた街です。残念ながら,秀吉が築城した長浜城は,現在ありませんが,再建されてお城が歴史博物館になっています。このお城の展望台からの琵琶湖は最高に美しい眺めです。下に見える長浜公園には桜が多数あり,ここからの桜もまたなんともいえない美しさです,写真は,長浜公園から写した桜の木の写真です。背景は琵琶湖です。琵琶湖は大きいので海と間違えそうですが,淡水です。波も海のようにあるのでちょっと驚きました。
長浜の街には黒壁スクウェアという商店街もあり,おみやげ物の雑貨店や名物「近江牛」や「近江地ビール」などの飲食店がたくさんあります。いくつか行きましたが,美味しかったですね。「近江牛まん」という肉まんは,普段食べている肉まんと異なりジューシーな味がしっかりしています。
歴史や文化そして食べ物に触れた近江の国の旅でした。
旅は,気分転換になるだけではなく,その土地の人々と触れ合うことで色々な刺激をもらいます。
人生で悩んだときのヒントもこんなところに隠れているかもしれません。
もうすぐゴールデンウィークですね。みなさんもたまには旅行に出かけられたらいかがでしょうか?
新しい自分を発見できるかもしれませんよ。